落書き

仙台在住の大学生です。

死神の精度/伊坂幸太郎

【本】

死神の精度/伊坂幸太郎

 

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なかなかに面白かった。死神が主人公となっている本であり、人間が普段は気付かない観点についての発言があったりして伊坂幸太郎の視点の面白さが出てた。

 

タイヤが水や泥を跳ねる音がびしゃびしゃと鳴ることを、西瓜にしゃぶりつく人間の口元に似ていると考えたり、ステーキについて、「死んだ牛はうまいか?」と質問してきたりする部分は普段何気なく生活しているとなかなか気づきにくい所であった。1つ1つの物事をしっかり観察していて、独特の視点が面白い。

 

 

 

また、死神に「人間はどうも~(不満)なのか」という一般的な不満を"死神が喋る"ことで、直接言葉で表しているのが面白い。普通の人間が言うと少し不自然な感じがするが、人間ではない人物が喋ることによって自然に不満について語っている所が面白い。

例えば、美容室に来た少年の部分で、「人間というのはどうしてこうもつまらないことに差異を見出して、優越感を覚えようとするのだ。」の様な発言がちょこちょこ表れたりする。

 

なるほど。と納得する箇所がいくつかあり興味深かった。